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購入キットよもやま話:ハセガワさんのサニートラック

Category: 購入キットよもやま話  Tags: キットレビュー  (ハセガワ)  
ハセガワサニートラック レビュー1


商用車を馬鹿にした奴は商用車に泣く。 
今回はハセガワさんのサニートラックをご紹介していきましょう。

日本の産業を末端で支えていたと言っても過言ではないサニトラ。
最近ではめったに見なくなって寧ろ趣味車として弄った車両の方が多いですが、私がまだ子供の頃には個人商店の商用利用として電気店や灯油販売等で活躍してた車両が多かったんですよね。
店先の狭いスペースに駐車された所々やや錆の浮かぶ朴訥なその姿は、決して記憶のメインには無くとも郷愁を思い起こさせ、何処か安心感さえある、確実に片隅に残る存在でもありました。

当時は中期と後期は新車販売もされてましたし、生活の身近にありつつも基本スタイリングは1970年代から変わらない一種の異様さもまた記憶に残る一旦なのかもしれませんね。

北米では日本とはまた異なった自動車社会の中で、ピックアップトラックというのは郊外では主要なスタイルとして定着しているからなのか、スケールモデルにおいても商用ベースというより生活の一部として違和感なく存在するステーションワゴンやバンやトラックは黎明期から割とコンスタントにリリースされ、620・720ダットラ等の日本産トラックもあちらでモデル化された一方、日本国内では主要路線をリリースする傾向からそれらのモデルは「野暮ったい」とされ、どうしても蚊帳の外に置かれがちでどんなに知名度があってもモデル化されることは過去あまりありませんでした。
それが昨今ネオヒストリック・旧車として認知されるにしたがって、またモデラー平均年齢も上がっていった事も関係するのか、往年の商用車に段々と光が当たるようになり、近年ではあまりカーモデルにおいて活発でなかったハセガワさんが息を吹き返したようにサニトラを突然リリース。

ハセガワさんは2017年現在でも意欲的にキットに恵まれなかった国内外の旧車をコンスタントに企画・発売しており、その一方で過去に発売していたレース仕様のカーモデルを限定ながら再販し始めました。
何か急にインスパイアされたかのように、よく重箱の隅を突くと形容されるような車種や需要に見事に答え当てていく。
まさに鉱脈を見つけたと言えるのかもしれません。

サニートラックのキットははロングホイールベースがモデル化され、2014年に中期型が発売。
翌年には初期型キットが発売、更にその翌年に後期型が発売され、この2つは限定リリースとなっています。

ちなみに2014年の突然のリリース発表時、アオシマさんの方でもサニトラのモデル化企画が上がっていたそうで、泣く泣くお蔵入りになったとか。
チューニングパーツも豊富でパッケージングノウハウにも長けたアオシマさんが手掛けたら一体どうなっていたのだろうとまた思うと、ちょっと残念ではありますけどね(;´・ω・)

購入は中期型が2015年、後期が翌年の2016年。
基本的にモデルが被らないように購入・制作するのが私のモットーだったりするんですが、童友社さんのB110サニーも含め、2代目サニーは買い込んじゃいましたね…ww

童友社サニー、久しぶりの再販

「(この時は)唯一の2代目サニーだから、サニトラベースにもう一箱買っとくか( ^ω^)」

ハセガワサニトラ発売

「後期の方が好きなんだけどなぁ…(;^ω^)」

我慢できず中期型キット購入

満を持して後期型発売

更に中期型キットをベースに4ドアバンのスクラッチ作例を見かける

もうどうにでもな~れ( ´・ω・)つ―*'``*:.。. .。.:*・゜゚・*


…ってな経緯が一応ありまして、童友社のサニーとサニトラ後期型をストレートで作って、残りを4ドアとバンにスクラッチしようかなと。
ボディタイプが多いのが幸いではありますが、流石に初期型までは購入に至らず、今回は中期と後期のレビューとなっていることをご了承くださいませ。


ハセガワサニートラック レビュー2


まずはヒストリックカーシリーズでのラインアップとなっているGB121中期型をベースとして見ていき、後期型で異なる箇所を後に挙げていきましょう。


ハセガワサニートラック レビュー3

ハセガワサニートラック レビュー4


ボディは先述したようにロングホイールベースがモデル化。

相変わらずスジ掘りが繊細で薄い、ハセガワさん独特の華奢で実直な印象。
モールドも非常に細かく、特に三角窓周辺やリア灯火類のハウジングなんかも手を抜かずに設計されてるなーと。


ハセガワサニートラック レビュー5"


後方アオリの内側はこんなところに一緒に整形されてます。
荷台内側は別パーツ化。
単純に金型の節約でここに位置してるだけなのかな…?


ハセガワサニートラック レビュー6"


他社はここら辺をボディと一体成型にしてある場合が過去には殆どで、プレスラインを含めて細部が省略される事が多かったのですが、各面パーツ化よってしっかりとディテールが刻まれています。
近年だとアオシマさんのサンバートラックもこういう分割でしたね( ・ω・)


ハセガワサニートラック レビュー7


ロープフックと掛金ハンドルも別パーツ化でビビる。

これ何気に凄い事ですよww
フックにちゃんとロープ通せるってことですからね。


ハセガワサニートラック レビュー8


こちらはシャーシ関連と外装一部小物のEランナー。

フロントサスパーツが2種類あるのは、車高高めと低めの選択式。
リアホーシングも上下どちらかにブロックを噛ます事で車高を選択できるようになってます。


ハセガワサニートラック レビュー9


シャーシはフレームと室内底面とエンジンハウスが一緒になったような変則的な構成。
これに各駆動系パーツや足回り、内装を組み上げていく感じ。
説明書にも入念に注意書きがあるように、ボディを嵌める時にリアフレームの破損とボディ側下部絞り込みの塗装の剥がれに気を付けながら嵌め込んでいくところがこのキットの一番の注意ポイントなのかな。


ハセガワサニートラック レビュー10


板バネのモールドも徹底的に抜かりなし。

個人的にはこのキット一二を争うエロいポイント(わからない)


ハセガワサニートラック レビュー11


グリルはヘッドライトハウジングを含んだメッキベースとグレー部分の↑のパーツ、そして中央に付くバッジの3分割。

分割することでグリル細部の詳細な再現と塗装作業のしやすさも考慮に入れられてる感じですね。


ハセガワサニートラック レビュー12


フロントドラムブレーキとマフラーパーツのCランナー。

右下の車両後方に位置するタイコは、昭和56年排ガス規制適合後の型式L-GB122とする場合に必要なパーツ。
規制前のJ-GB121を再現する場合は必要なし(説明書にも記載あり)


ハセガワサニートラック レビュー13


LランナーとJランナーはホイールやシートなど対になるパーツを2枚入れることで対応。


ハセガワサニートラック レビュー14


ホイールは純正テッチンとワタナベ8スポークの選択式。
8スポークは中央のハブベアリングモールドのある方がフロント側。
ノーマルホイールは表面上違いはありませんが、8スポークと共に裏側のハブがフロントはピン式、リアはキャップ式と異なっています。

ホイールは共に1/24換算で12インチ。
適正サイズですね。


ハセガワサニートラック レビュー15


主に内装と下回り小物関連のF・Gランナー。


ハセガワサニートラック レビュー16


全国3000万人のテッチンマニアも歓喜のスペアタイヤ。


ハセガワサニートラック レビュー17


反対側はこんな感じ。
まぁこっちは裏側ですし。

スペアタイヤ逆履きJDMとかも再現できますね(ニッコリ)
あとは漢のテンパータイヤドリフトとか。


ハセガワサニートラック レビュー18


メーターパネルは前・中・後期でそれぞれ異なるので別パーツ化。
ステアリングは前期のみ異なるんだったっけかな。

細かいところまで凄く繊細にモールドされてるんですけど、説明書には「デカールを貼る場合は彫刻を削り取ってください」との事で、ちょっと勿体無い気も…( ´・ω・)


ハセガワサニートラック レビュー19


ダッシュボードはこんな感じ。
左下は後付けのクーラー。

右にあるステアリングコラムシャフトのモールドも細部まで再現されててグッとくるポイント。


ハセガワサニートラック レビュー20


ドア内張も別パーツ化されてて、細かいモールドが感涙もの。
あまりの各部モールドの配慮に語彙力がたちまち低下。


ハセガワサニートラック レビュー21


優勝。

8番は中期フロントグリルのバッジですね。
9番は前・中・後期全てで不要部品扱いとなってますが、一応中央には「DATSUN」の刻印があります。
オマケパーツ的なものなのかそれとも…。


ハセガワサニートラック レビュー22


クリアパーツのRランナー。


ハセガワサニートラック レビュー23


テールランプのクリアパーツに枠もネジ頭も全てモールドされちゃってるから、ここはちょっと難易度高いけど頑張る箇所ですね。

ちなみにルームランプのパーツ(6番)もあるんだなこれが。


ハセガワサニートラック レビュー24


メッキパーツのMランナー。
バンパーやミラー鏡面、ヘッドライトリフレクター込みのグリルやアンテナ、ドアノブも別パーツのメッキ仕様です。
顔面の一番外側にあるメッキモールはボディ側にモールドされてます。

3・4番は前期のフェンダーミラー。
1番のバンパーも前期用ですね( ・ω・)


ハセガワサニートラック レビュー25


あとは説明書とデカールとタイヤ。
デカールは後述で大きい画像を用意してあります。

タイヤはサイドウォールに銘柄等の刻印はありません。


…これでキットは全パーツ。


ハセガワサニートラック レビュー26


お次は後期型において中期キットと異なる箇所を挙げていきます。

左下にもあるように中期以外は限定キット扱い。
箱絵や説明書表紙と箱側面の完成写真はボディがグレイッシュブルーとなっていますが、成型色は前・中・後期3種共に変わらず白成型。


ハセガワサニートラック レビュー27


まずは後期専用ランナーのDランナー。

一番の特徴である顔面、フロントのディスクブレーキと昭和63年排ガス規制対応マフラーですね。


ハセガワサニートラック レビュー28


上では裏側になっちゃってたグリルパーツはこんな感じ。
NISSANのモールドもありますがデカールも用意されてて、デカール使用の場合は削る指示。


ハセガワサニートラック レビュー29


ヘッドライトのリフレクターはメッキMランナーの外側にQランナーとして配置。
中期では湯口を止めてるんですね( ・ω・)


ハセガワサニートラック レビュー30


ヘッドライトレンズも通常のクリアパーツランナー外側にSランナーとして追加配置されています。


ハセガワサニートラック レビュー31


あとはちょっとしたパーツ自体には関係ないところなんですが、フェンダーミラーのランナー枠に高さのある囲いが追加されてたり。

囲いの無かった中期の方ではハセガワキット特有の丸ごと一袋に入れる梱包の影響か、若干押されてたりしてましたからね。
輸送の段階で外れて開封時に紛失したりとかもあり得るので、こういう気遣いは嬉しいもの。
デカールの方も剥き身じゃなくて出来ればビニール袋に入れてくれよぅ…。


ハセガワサニートラック レビュー32


最後に当然ながら説明書とデカールも異なります。


ハセガワサニートラック レビュー33


左が中期用、右が後期用。
後期の方がおまけ成分多めな感じ。

基本的にハセガワのマークより下側がおまけ。
後ろアオリのNISSAN・DATSUNステッカーや、お馴染みサニーちゃんの各サイズのステッカーなどなど。


…以上が後期キットの違い。

前期は分かる範疇で記述しておくと、メッキのホイールカバーとグリル込みの顔面がNランナーとして新規に入り、シート形状の違いでLランナー(×2)が新規Kランナーと差し替え。
メーターパネルとステアリングのGランナーも専用のHランナーへと変わり、デカールも横浜4ナンバーやタイヤのホワイトリボンなんかが印刷された専用のものが付属します。

あ、そうそう。
逆に前・中・後期で共通しているものの一つとして、荷台に積めるようにハセガワのロゴが入った段ボールのペーパークラフト原本が1/24スケールの60%で説明書に印刷されています。
スキャナーで取り込むかコピーして166%位で印刷してね💛って事なんでしょうか。
まぁ多分そんなに素直に166%で上手くいくとは思えないんですが…ww



…さてさて、長くなりましたが如何だったでしょう。
往年の名商用車が現在の金型技術で甦る1/24スケールのサニートラック。
エンジンもA型でチューニングベースとしても根強い人気のあるクルマですし、パーツ構成からも精密ながら組み立て方法や作業性が考えられ、非常に組みやすそうな印象を受けました。
何より細部の拘りからハセガワ担当者さんのサニトラに対する愛のようなものすら感じるこのキット、恐らく後年まで語り継がれる名キットの一つとなることでしょう。

たかがトラックと侮ることなかれ。
ノスタルジーな商店仕様からカリッカリのチューニング仕様まで、懐の広いこのクルマを作ってみるのも面白いかもしれませんよ。

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変態ドリ車好きのへなちょこアマチュアカーモデラー。
インスピレーションのままに、好き勝手に作っております。


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