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自由気ままに作った1/24カーモデルの資料とまとめ

完成品:NA6CE ユーノスロードスター

Category: 完成品 > タミヤ  Tags: 完成品  マツダ  タミヤ  
タミヤ NA6CE ユーノスロードスター 1


ライトウェイトスポーツの美学とは。 
今回制作いたしましたのはタミヤさんから発売されている"1/24スポーツカーシリーズ №85 ユーノス ロードスター"でございます。

実車が発売されたのは1989年。
それまでマイナーだった軽量2シーターオープンというパッケージングを開発基調として、重量的にもデザイン的にも削ぎ落としながら日本国内の伝統工芸品や技術からインスパイアされた造形を盛り込み、言うなれば「日本で生産された」というアイデンティティを落とし込んだ小さな体躯は、当時唯一無二な存在として国内外で大ヒット。
元々この2シーターオープンのセグメントにマッチした量産車が当時無かったこともヒットの要因となり、これに追随する形で海外ではMGFやBMW Z3、国内ではMR-S等の開発にも繋がり、途絶えようとしていたライトウェイトオープンカーという枠を復権させ現在まで残してくれた立役者でもあります。

2000年には累計で「世界で最も生産された2シーターオープンカー」としてギネス認定、また今年2017年にはこの初代モデルにおいてマツダがレストアサービスを開始すると発表し話題にもなりましたよね。

正直「俺が小学生の時に売ってたクルマを公式がレストアってマジかよwww俺の体もついでにレストアしてくんねーかな…(;^ω^)」って感じで非常に複雑な心境ではあるんですけども、決して自動車製造会社として強くはないことを企業自身が認識しながら手掛けたクルマをまた大事に長く乗っているユーザー、この2者をクルマという工業製品が繋ぎ相互に作用していくような動きが、昨今の販売台数低下や自動車の定義そのものが変容しつつある中で、かつて日本国内ではあまり醸成されてこなかった「旧車を愛でる文化」の発端になってくれれば良いなぁ…なんて個人的には思うのですよ。
にしても年を取ると何もしてないのに体が痛ぇってことが増えてくるのはマジで何なのさ。

部類としてはネオクラシックカーに入るこのクルマ。
それでも今なお愛する人が多いモデルであるからこそ、企業が表立ってそのクルマ個々の延命に乗り出した意義は決して極東日本、広島のいち自動車会社だけに今後止まらないのではと強く思います。

そんな後々エンスージアスト的な立ち位置になりそうなこのクルマを1/24プラモ化したのはタミヤさんとアメプラのレベルさん。
流石というか、まぁ当時は新車が発売された直後にプラモがリリースとか、今では考えられないようなフットワークで各社出してましたからね。
2社共に実車発売直後にリリースされ、タミヤさんはエンジンレスの部品点数抑えめな構成で、バリエーションとしてMX-5ミアータキットも発売。
レベルさんはエンジン付きの構成で暫く絶版でしたが、2017年11月に久しぶりに再販されたようですね( ・ω・)

ホビーサーチ  タミヤ ユーノス ロードスター

Amazon.co.jp タミヤ 1/24 スポーツカーシリーズ No.85 ユーノス ロードスター


ホビーサーチ  Revell '92 マツダ MX-5 ミアータ

Amazon.co.jp アメリカレベル 1/24 マツダ ミアータ



ちなみに今回制作のキットは、1989年以来一度も途切れることなく現在までシリーズラインアップに残り続け生産されています。
MX-5の方はスポット生産扱いですね。


タミヤ NA6CE ユーノスロードスター 2


至極個人的な話をすると、私が小学校5年生の時には山口県に住んでおり、社会科の授業の一環として広島のマツダ本社に社会見学に行きまして、そのお土産として生徒全員にこのユーノスロードスターが描かれたトランプが貰えたんですね。
イラストはカタログに載ってる「だれもが、しあわせになる」のキャッチコピーの対ページに描かれている赤い車両。
クルマ大好き少年だった私にはちょっとマイナーだったマツダの存在を身近に感じた機会でもありました。

当時はバブル崩壊後で多チャンネル化に失敗した経営危機真っ只中の状態。
当日の曇天も相まってか工場内の独特の雰囲気とは対照的に、説明をしてくださった社員さんの物腰の柔らかい丁寧な対応も印象的でした。

一応隣の県ともあってマツダ車を路上で見かける機会は多く、丁度プラモを作り始めてまだ毛も生えていない純朴な 私にはバブルや多チャンネル化のような経済的・経営的な事はあまり理解できなかったものの、メディアでは危機が大々的に報道され、何となく「日本の一つの自動車会社が無くなってしまうんだなぁ…」という思いを当時漠然と浮かべておりました。
結果としてその3年後から2008年までフォード傘下に入り経営は改善、現在まで続く企業としてその思いは杞憂に終わったのですが、何とか生き残ってくれたという感慨と杞憂と共に当時の雰囲気が記憶の引き出しから一緒にズリ落ちてくる、そんなクルマなのですよ。

丁度この時はランティスも発売された年。
現在では珍車扱いですけど、ハッチバックの方は類を見ないデザインで子供の私でも最初に走ってるのを見た時は度肝を抜かれたもんです。
とにかく昔からボディデザインとエンジン開発に異様な心血を注ぎ変態性を発揮する企業っていうイメージですわな( ˘ω˘)


ちなみにモータースポーツにおいてNAロードスターは素性の良さから入門モデルとしてもよく挙げられ、グリップやジムカーナでの印象が強いクルマ。
ドリフトに限って言えば非力なのもあるのかややマイナーながらも、近年ではD1では岩井選手が使用して認知度も徐々に上がってきてるのかなーと。
言うてもあの車両、中身殆どFDみたいなもんなんですけどねww

先述したように能面などをモチーフとしたボディデザインは意外にもガッツリ落とした車高とマッチし、旧車テイストやスタンス系のシンプル車高短からドリ車の袴エアロまで似合うポテンシャルを持っていて、小さな車体に内包された、車格を忘れるくらいの独特な存在感のある車両という事に改めて気付かされます。


タミヤ NA6CE ユーノスロードスター 3


タミヤさんのNAロードスターは小学生以来の2回目の制作。
1度目はノーマルで作って中学生の時にフルエアロにしようとして失敗。
その後廃棄してしまい、若干のトラウマを抱えながら今回はフロントリップのみのシンプル車高短路線で行くも、全体のバランスをみて(これでも)さり気ない3点エアロ仕様に着地。

どんなクルマもデザインを損なわないようにと配慮しながら制作するんですが、独特の練られた丸っこさに加えてキットでは更にそれらを強調するようにデフォルメされている為、上手く纏めるのに試行錯誤した1台でした。

実車と比べてもガラス(キャビン部)はチョップド気味に低く設計されて、全長は短く、そのシワ寄せなのかフロントフェンダーアーチは小さく変形的に曲線を描くような形になっており、完成すれば目立たないようになってはいるものの制作中は各所で悩まされた原因ともなった気がします。

また設計年次がやや古いのもあって、今の目で見てしまうと加工や工夫を入れる箇所も散見されます。
具体的にはハードトップの合いや前後コンビランプの処理など。

ハードトップは固定ダボを切り飛ばして、固定ではなく置いて載せるような形にすると安定。
フロントコンビランプは取り付けダボがクリアパーツ側に付いてるのが目立つので、こちらも切り飛ばしてウインカーをぼかすような感じで塗装処理。
リアコンビランプも特徴的な分銅の形を模したテールランプが再現されていないので、スモークで塗装しながら適宜それっぽくしてあげるとグッと実車っぽくなるのかなーと思います。


タミヤ NA6CE ユーノスロードスター 4


ボディカラーは下地にMr.カラーC322フタロシアニンブルーを塗り、ターナーアクリルガッシュのブルーバイオレットを塗装。
フタロシアニンブルーは以前制作したタミヤ180SX改シルエイティにも使いましたね。
クリアーはいつもの水性ホビーカラーH30でございます。

ホビーサーチ  GSIクレオス 322 フタロシアニンブルー T-2ブルーインパルスカラー

Amazon.co.jp Mr.カラー C322 フタロシアニンブルー



ブルーバイオレットの方は鮮やかな茄子色の一方、隠蔽力弱めでターナーアクリルガッシュとしては珍しい染料系のカラー。
そのままだともう少し明度のあるガッサガサの紫となり、ポイントしては捨てクリアー塗装の際、染み上がりを最小限に抑える為に少しずつ塗って浸透させ色を固定し、層を作る為の何度かのクリアー再度塗装も慎重に根気よく染み上がりを抑えながら塗っていく事ですかね。
それでも部分的に染み上がってしまったような箇所も時間を置くと微妙に染料分が動くみたいで、大分目立たなくはなりますww

そもそもプラモに塗るうえにクリアーコートする事を前提に製造されたカラーではないので当然なんでしょうが、正直コントロールがかなり難しい部類に入りますね…ww
実物は近くでよーく見るとあちらこちらにムラがあって人様に見せられたもんじゃなくなってるっていう悲しさ。

主な改造点は
◆ ロールケージ・マフラー・ステッカー・運転席フルバケットシート・助手席セミバケットシート・エアロを自作
◆ トランクのハイマウントストップランプをパテ埋め
◆ タイヤはフジミ18インチ用BRIDGESTONE POTENZA RE711を幅と長さを詰めて使用し、ホイールもフジミワークEquip-3ネガティブ(14インチ・前後リムの浅い前輪用で統一)を裏側のシャフトボス切り飛ばし加工で装着

ホビーサーチ  フジミ ワークエクイップ ネガティブ

Amazon.co.jp フジミ模型 1/24 THE★ホィールシリーズ TW47 14inch エクイップ ネガティブ



前輪タイヤの厚さを制作記ではかなり気にしてましたが、こうして完成形で見ると思ってるよりもそうでもない感じで問題なさそうですな( ´ω`)


タミヤ NA6CE ユーノスロードスター 5


色々と細部のアラはありますが、とりあえず現在持てる技術で何とかリベンジは出来たかなと思っておりまする。


◆ おまけ

ハードトップを取り外してみると…


タミヤ NA6CE ユーノスロードスター 6

タミヤ NA6CE ユーノスロードスター 7


何か拍子抜けした感というか…物足りなさがパないっすね(;^ω^)


※制作記まとめはこちら→ タミヤNA6CEユーノスロードスター制作記
※キットレビューはこちら→ 購入キットよもやま話:タミヤさんの初代ロードスター
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テーマ : 模型・プラモデル    ジャンル : 趣味・実用

Comments

NA乗りとしてちょっと嬉しい。 
初めまして・・・まだNA6が新車だった頃から延々乗っている
アラフィフのオジサンです(現在は通算3代目のNA8を愛用)。

フロントウィンカーの処理に納得。確かにスモール/ウインカーの
境がボケているので、この工夫は的を得ています。
耳折り叩き出しっぽいフェンダーもリアルです(微笑)。

PCD114.3の旧車向けホイール、実車でも「心底履きたい」と
願っているオーナーが沢山いるんですよ。
最近はオールドホイールのファンが増えたこともあって、
エクイップ01を始めPCD100の復刻版が出て来ていて
嬉しいですね。

NDで原点回帰を目指したが故に「望まれても今の時代では
もう『NAまんま』のクルマ作りは出来ない」とマツダ自身が
悟ってしまったようにも受け取れる、部品復刻とレストアの
アナウンス・・・ちょっと複雑な心境であります。

決して派手な走りに向いた車ではないけれど、普段遣いの
領域から軽快な操縦性を楽しめるNAロードスター。
機会が得られたら、是非一度ステアリングを握ってみて
下さいね。
 
大変、御無沙汰しております。
長期間のブログ放置、ご挨拶も無く、申し訳ありませんでした。

NAロードスター完成おめでとう御座います。
コンビランプ、テールレンズがすごく上手に処理されていてリアルさが伝わってきます。
また自作エアロも小ぶりなのに、しっかり存在感があり、センス良く作られているなぁと関心しました。

次の81クレスタも楽しみにしております。
 
>こんのすけ 様

はじめまして、管理人のさんさんろくでございます。
コメントありがとうございますー。

実車を所有されている方からお褒めの言葉をいただきまして、色々と工夫した甲斐があったと非常に嬉しい気持ちです。
フェンダーは裏側を削って薄くした処理のみですが、確かにキットのデフォルメで叩き出しっぽく見えますねww

プラモだと好き勝手出来るホイール選びも実車はPCDやサイズの関係で中々難しいですし、特にNAロードスターはボディデザインからも旧車系ホイールが似合うので、欲しいホイールのレア度からもまた悩ましいところですよね。

車両保安基準の関係でリトラクタブルライトが装備できなかったりとかで、もう滑らかなノーズを持つ面構成が新車では不可能になってしまってますからねぇ…。
そんな中でもNDロードスターは苦慮しながらもNAロードスターへの回帰を意識してデザインを纏め上げ、それと同時にレストアサービスを立ち上げた事は、そういう制約の中でもロードスターというクルマを末永く愛してほしいというメーカー側の最大限の配慮なのかもしれません( ´・ω・)

NAロードスターの操縦性の良さはオーナーの方々の「ホント楽しいよwww」って満面の笑みで語られるその仕草からもビシビシ伝わってきます。
私も思い入れのある車種の一つなので、機会があればゆっくりと街中を流しながらじっくり味わってみたいと思います。
 
>BLADE 様

いえいえ、こちらこそご無沙汰して申し訳ありません。
現在はドバイにお住いという事で、お久しぶりでございます。

前後コンビランプはタミヤNAロードスターの弱点…というか、以前から気になっていた部位でもあるので、今回は出来るだけ何とかそれっぽく再現出来たかなと思っております。
エアロも形状には悩みまくりましたが、こちらもNAロードスターが持つ本来の雰囲気を損ねることなく溶け込ませられ、特にアクセントとして使ったステッカーが意外と一役買った感じですね。

81クレスタも現在鋭意制作中でして、こちらも雰囲気良く纏められるよう頑張りますねー。
ありがとうございます( `・ω・)

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Author:さんさんろく
変態ドリ車好きのへなちょこアマチュアカーモデラー。
インスピレーションのままに、好き勝手に作っております。


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