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自由気ままに作った1/24カーモデルの資料とまとめ

レストア作品:CZ32 フェアレディZ

Category: レストア・過去作品 > フジミ  Tags: レストア作品  日産  フジミ  
フジミ CZ32 フェアレディZ 1


泡沫景気の忘れ形見。 
ベースとなったキットはフジミさんから発売されていた、ヤングタウンシリーズ№14"フェアレディ300ZX バージョンS"です。

説明書に書かれている年月日は1999年1月。
元々は以前住んでいた場所の隣町にあった個人模型店さんで2000年に購入し、高校卒業後のプラモ本格復帰として当時作製した車両。
その後数年は足回りだったりエアロだったりを弄くり倒していましたが、以降箱に仕舞い込んでからはもう12年程放置していた状態から今回改めてきっちりとリペアしたものです。

ちなみに自身のプラモ歴で現存している個体としては一番古いものの一つ。
アオシマVIPカーⅡシリーズのUZS131クラウンフジミサスダウンシリーズのHS30HフェアレディZ240ZGも当時一緒に購入し、こちらの個体も大切に保管しておりますが、製造年月日でみればキット現役時に購入した中ではこのフジミZ32が一番古いことになりますね。
本格復帰以前の車両は全て廃棄してしまい、今ではごく一部のパーツが残るのみ。
一時は途轍もない後悔の念に悩まされたりもしましたが、近年では再販等で同じものが段々と集まってきて大分落ち着いてきた模様。
もっとも捨てずに持っていたとしても接着剤ベタベタでリペアできるかどうかも微妙なところでしたが、代替キットが手に入るまでは精神安定的にも捨てずに取っておくべきでしたね(;^ω^)


Z32フェアレディZの1/24プラモデルキットはこのフジミさんとタミヤさんが存在し、基本カタログ落ちする事なく2018年現在でもどちらも現行品……なのですが、バリエーションを含め年度によって微妙に細部が変更されているちょっとややこしい代物。
実車も初代から続く2シーターと2by2のバリエ、S130から続くTバールーフに更にZ32特有のコンバーチブルが加わり、約11年の長期モデルとしてクソめんどくさい 多岐にわたるボディ構成と多数の変更が行われています。

一つ一つ整理していくと、まず実車では給油口の位置で容易に判別できる2シーターと2by2に関してはタミヤ・フジミどちらも2シーターのみで、2by2キットは発売されておらず。
次にコンバーチブルに関しては、フジミ・タミヤどちらもバリエとして過去に発売され、現在は絶版。
そしてTバー⇔ノーマルルーフにおいてはタミヤさんはTバールーフのみ、フジミさんはTバールーフからノーマルルーフへと金型改修が行われ、Tバールーフは絶版。
更に実車では外観で前・中・後期に大別されますので、全て纏めると現行品はタミヤさんが前期2シーターTバールーフ、フジミさんが中期2シーターノーマルルーフとなっています。

フジミキットに関しては、実車とほぼ同時期に初めて発売され、94年のマイチェンで中期となった際にリアスポイラーが変更されてバージョンSとして販売。
98年に実車が後期型になっても中期TバールーフバージョンSのまま販売され、生産終了となった2000年辺りに何故かノーマルルーフへと金型が改修され今に至ります。
ノーマルキットの他にもロープロファイルシリーズやジャストチューニングシリーズや峠シリーズ等で展開され、345チューンシリーズでは専用のブリスターフェンダーを含むエアロが奢られてたりもしていました。

……以上が確認できる2011年までの情報。
というのは、フジミさんのZ32は近年だと2008年に峠シリーズ→2011年インチアップシリーズ→2015年峠シリーズの順で再販が行われており、インチアップシリーズに関しては中期2シーターノーマルルーフで問題ないんですが、何故か峠シリーズのみはリアスポイラーが前期に先祖返りして、前期2シーターノーマルルーフのパッケージングで販売しているんですよ。
前期と中期のホイール以外の外観変更点は実車でもリアスポイラーぐらいしかなく、フジミキットもそれに準ずる形となっていますが、ランナー該当箇所でコマ替えを行えるように細工され何らかの理由で適宜変更されているのか、それとも中期リアスポから金型改修を経て前期リアスポへと戻したのか、2015年再販の前期リアスポ仕様の峠シリーズ以降表立った再販が行われていないので、そのどちらなのかが判別不能なんですよね(;´・ω・)
前者ではそのシリーズにおける前期⇔中期の変更根拠が不可解ですし、後者でも前期リアスポへと戻した理由が不可解で、いずれにしても謎のまま。

そういえば同社では2000年辺りを境にルーフを弄られたものとして他にSW20 MR2もありましたねー。
MR2も99年に生産終了となり、個人的にはどちらもレクイエムの意味も込めつつ新たにキットの価値を高める的な感じでルーフ改修に踏み切ったのかなーとか考えてますけど、こちらもまぁ謎ですわww

ホビーサーチ  フジミ フェアレディ300ZXヴァージョンS '94

Amazon.co.jp フジミ模型 1/24 峠シリーズNo.17 ニッサン フェアレディZ Z32


ホビーサーチ  タミヤ ニッサン フェアレディ 300ZX ターボ

Amazon.co.jp タミヤ 1/24 スポーツカーシリーズ No.87 ニッサン フェアレディ 300ZX ターボ



フジミ CZ32 フェアレディZ 2


実車は1989年発売、2000年販売終了と日産の栄華と凋落をみてきたモデルともいえる存在。

バブル景気絶頂の1987年に試作されるも、市販化の参考にしようと相談したポルシェに「こういうクルマは採算度外視で気概を見せるもんなんやが、日産はどうなん?」と言われ、秒で匙をブン投げてしまったMID4-Ⅱから授かったVG30DETTを搭載し、300psを目論みながら当時の運輸省にバレて280psに抑える羽目になった自主規制値の発端となり、スーパースポーツカーを目指していざ発売したら2年後にバブルが弾けるわ、そのあおりを受けて経営悪化からフルモデルチェンジが行えず、細かいマイチェン程度で10年以上も売り続けざるを得なくなり、仕舞いにはこの代で一時的にフェアレディZの名は途絶えるわで、「栄枯盛衰、盛者必衰の理を表す」の流れと共にあったようなクルマ。

そのまま市販化すれば販売価格は2000万円とも言われたMID4-Ⅱ。
Z32とほぼ同時期に発表されたホンダNA1 NSXが800万円台で当時最高額だったのを鑑みれば、開発を中止するのは当然の判断だったでしょうし、結果的には前モデルMID4を含めればS13シルビア・BNR32スカイラインGT-R等へとノウハウが受け継がれていった中で、MRとFRの差こそあれ、スーパースポーツを体現させようとしたZ32はコンセプト的に一番MID4-Ⅱに近かったのではとも思います。

チューニングベースとしても同社同年代のS13系やGT-Rの陰に隠れがちで、エアポケットに嵌まり込んだような薄い存在感となってしまいましたが、今の目から見ても異様なワイド&ローなボディデザインや、2000年以降に取り決められた自動車アセスメントにより現在では実現不可能となった顔面の鋭さを強調したヘッドライト形状等は、紆余曲折の中で20世紀のスポーツカー像を追い求めた年代的にも最後となったクルマとも言えるのではないでしょうか。


フジミ CZ32 フェアレディZ 3


フジミさんのZ32はシャーシが同社S13系のを前後金型コマ替えにより流用してあり、V型エンジン特有の左右から出る排気管再現は触媒以降からの再現。
S13系がATなのもそのままとなっています。
内装再現はZ32専用品で、結局は裏返さなければボディ造形も良く特徴を捉えていると思います。

レストアなら大体新しくキットを入手してボディを刷新するところを、現在フジミキットのTバールーフは絶版となり貴重なので、今回は地道にコツコツ直してみました。
購入した2000年当時は逆にTバールーフしかなかったんですけどね。

まぁ今売られているノーマルルーフキットでも一応Tバーのガラスクリアパーツは入っているので、ボディさえ上手く加工できればTバーにする事も可能ですし、要は単に何処に作業ウエイトをかけるかの違いなんですが……(;^ω^)

タミヤさんの方はVGエンジンもあるフルディテール再現。
ボディはややワイド感を強調した感じでデフォルメが効いています。
ルーフを少し低めにする表現はフジミ・タミヤどちらもその傾向があり、個人の好みによりますが私はフジミさんの方が好きですね。

あとは気になるところとして、フロントのスクラブ半径。
元々フェンダーが小さいのか他車種流用の影響なのか結構ギリギリなクリアランスで切れ角が少ないんですよね。
車高を下げ、トレッドをかなり広げているのが原因かなとも思ったんですけど、タミヤさんのノーマルキットでもあまり可動範囲が大きくないところをみると、何か別の原因があるのかもしれません。


フジミ CZ32 フェアレディZ 4


ボディカラーは水性ホビーカラーH15インディブルー、クリアーはいつものH30です。

ホビーサーチ  GSIクレオス H-15 インディブルー (青)

Amazon.co.jp 水性ホビーカラー H15 インディブルー



主な改造箇所は
◆ 前置きツインコアインタークーラー・ボンネットダクト・エアロ・フロントカナード・フロントガーニッシュダクト・GTウイング・ロールケージを作製
◆ 他車種流用加工リアウイング
◆ ホイール・タイヤはアオシマさんのザ・チューンドパーツ№22 WORK EMOTION CR Kiwami(18インチ)へと変更
◆ サイドミラーはアオシマさんのドリフトパーツセットのエアロミラーBタイプに変更

ホビーサーチ  アオシマ ワーク エモーションCR極 18インチ



フルバケットシートやステアリング、マフラーやディスクブレーキは加工前提でキットにパーツが付属していたものをそのまま使っています。
まだこの時代だとこういうチューニングパーツ同包のキットも多かったですよね。

小ぶりのハッチベタ付けリアウイングはどのパーツを加工流用したんだかも昔すぎて憶えてねーっすわ( ˘ω˘)

ホイールはメッキを漂白剤で落としてC172蛍光イエローで塗装。
CR極には蛍光イエローの設定は無いんですけど、リペイントの雰囲気重視仕様という事で。

GTウイングは本体・ステー・翼端板全てプラ素材からのスクラッチ。
これだけ幅の広いクルマに合うパーツも無いですから(;^ω^)
表をボディ同色とし、裏側はフロントカナード・ロールケージと同じホワイトにしてアクセントにしてみました。

室内は後部にプラ板で作った燃料ボックスを設置しただけで、ドンガラ再現は無し。
ノーマルでも2シーターなうえ、内装を剥いだ状態の資料を見たら結構複雑な形をしてて萎えちゃったってのもあったり。

カラーリングがウェッズスポーツの丸パクリなのに完成してから気付くくらい外装はあーだこーだ悩みながら調整してましたけど、やや深みのあるソリッドブルーと蛍光イエローの組み合わせは前から試してみたかったんですよね。
ボディカラーは手持ち塗料の在庫消化も兼ねてたんですが、クルマとも合って綺麗に纏まって良かったです。


フジミ CZ32 フェアレディZ 5


20世紀スポーツカー像の体現に現代テイストをちょこっと織り交ぜたらどーなるかも含めて実験。
実車もまた後世に再評価されるといいですね。


※制作記まとめはこちら→ フジミCZ32フェアレディZレストア記
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さんさんろく

Author:さんさんろく
変態ドリ車好きのへなちょこアマチュアカーモデラー。
インスピレーションのままに、好き勝手に作っております。



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