サガミノクニノモータース

自由気ままに作った1/24カーモデルの資料とまとめ

購入キットよもやま話:インターアライドさんのVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE

Category: 購入キットよもやま話 > (株)インターアライド  Tags: キットレビュー  (インターアライド)  (モデラーズ)  
インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー1


脱レジン童貞。 
今回レビューするのは、インターアライドさんのモデラーズブランドで販売されているVAB WRX STIのS207 NBR CHALLENGE PACKAGE。
初めてのレジンキットでございます。

インターアライドさんは海外キットの代理店をはじめ、クルマ関連では1/43・1/24ミニカーの企画・製造・販売として有名な企業。
2019年現在では中華人民共和国に本社がありミニタリーモデルキットをリリースしているトランぺッターさんの日本代理店として、1/43ミニカーでは自社ブランドのHi-Storyを展開しておりますので、もしかしたらそちらの方がお馴染みかも。
モデラーズブランドにおいては1/24スケールの完成品レジン製ミニカーやレジン製キット、その他に工具やマテリアルを主軸としてラインアップしております。

元々モデラーズというブランド名称は2008年まで都内恵比寿に存在していた模型店、ミスタークラフトを母体として発足したメーカー名が由来。
F1全盛期の80年代後半から1/24・1/20スケールのレーシングカーを中心としたレジンキットやプラモデルキットをリリースし、またマテリアルブランドとしてもオリジナルの塗料スプレーやカーボンデカール、エッチングワイパーやシートベルト等のディテールアップパーツを販売。
当時は個人的にチマチマ作るか合うものを探すしかなかったディテールアップパーツをプロダクトメーカーとして一般流通化させた先駆けであり、プロアマ問わずモデラー全体のクオリティの底上げに寄与したメーカーさんでもありました。
「メタルックの販売元」といえば誰しもがその功績に肖ったとも思えるでしょう。

ミスタークラフトが2008年9月に閉業してからはメタルックが一度再販された以降暫くモデラーズブランドは音沙汰が無かったものの、結果名称はインターアライド社へと引き継がれ、フジミ・タミヤ・アオシマ・ハセガワの国内4社がプラモデル化していない近年の国産車をレジン製でキット化していく方向性となったようです。
現状ブランド内でマテリアル系を扱ってるのも、もしかしたらミスタークラフト時代の名残といえるかもしれませんね。
なお同月にはリーマンショックやチューニングパーツメーカーTRUSTの民事再生法適用申請もあり、恐らくタイミングは偶然にしろ時代の一つの転換期だったのかもですね。

ブランド内にはこの組み立てキットの他に同1/24スケールのS207完成品ミニカーのラインアップもあり、またVABのキットとしてはS207の他にType Sノーマルのレジン製キットも発売されています。


インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー2


箱の中身はこんな↑感じで、レジンパーツはブリスター包装になっています。

ちなみに入手は2018年にAmazonにて購入。
レジンキットといえば少数ロットで販売流通的にも不安ってイメージだったんですが、在庫があれば直営も含め大概のオンライン店舗で取り扱っていますのでインターネット様々、良い時代になったもんです( ˘ω˘)


インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー3


ではそれぞれの構成と細部をみていきましょう。
まずはボディ。

各寸法1/24スケール換算と照らし合わせてみると、全長‐3㎜・全幅ほぼ適正・ホイールベース-2㎜ という結果に。
うーん……思ってたよりちょっと前後方向に寸詰まりって感じなのかなぁ(;´・ω・)


インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー4


全体の状態としてはレジン製品では良くある気泡やバリなんかは全くと言っていい程無く、加えてパーティングラインなんかも一切ありませんね。
ここら辺はレジンモデルを得意とする企業ならではって感じですし、各部ディテールやスジ彫りもパッキリ出ていて寧ろ既存プラキットよりアドバンテージを感じます。


インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー5


ただちょっと気になるのは、個体差もあると思うんすけどルーフが地面方向にやや反ってしまっているところ。

レジンの性質上どうしても溶剤が抜けきるまでは収縮が継続するので、例えばこういう面が広くて厚みが薄いところ、更には各ピラーからの応力が影響するところとして歪みや反りが出やすくなるのは致し方ないのかもっすね(´・ω・)
にしても例えば裏面に小さなリブを縦か横かに入れておいたりしたらまた違ったのかも……と思ったり。


インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー6


後方から。

実はグイグイ曲げて矯正してこれでもマシになった方っていう。
冬場に遠めから電気ストーブを当てて指で押し上げ、勢い余って運転席側のAピラーを破損&Cピラーに亀裂を入れちゃったのでありますよ。
よーしこれで退路は断ったぞ!!!(ポジティブ)

更に修正方法としてドライヤーで温めながら矯正する案も考えてますが、中学生の時に似たような事をやってボディを事故車にしちゃった経験であまり気も進まず。
いずれにせよ熱を入れて修正する系は熔解点を超えると一気に形が崩れるし、その熔解ポイントが感覚的に読めない点でやる気はほぼ無ぇっすわ。

……まぁこんな風にまじまじとクローズアップして指摘しない限り、さして気にならないところではあるとは思うんですけどもね。


インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー7


シャーシはこんな感じ。

エンジン下面のカバーみたいなのとマフラーのタイコ・テールエンド以外は全てモールド表現。
足回りは前後共にシャフト式。
構成品数は極力減らされて、この辺りはキットというよりもミニカーに準ずる設計ですね。


インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー8


室内側はこんな状態。

ダッシュボード・ドア内張り・リアシートはボディ側に取り付ける構成となっています。


インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー9


んで、シャーシとボディを合わせてみるとこんな風に結構なズレがあり、シャーシの方に反りが生じている状態。
取り付けに関してはネジで留めるので何ら問題はないんですが、大きいパーツの精度に偏りが出てしまうのはレジンの宿命といったところでしょうか(´・ω・)

変形が生じる前に作っちゃうのが吉か、数年寝かせて溶剤分を飛ばし変形を出しきってから修正するのが吉か。
悩ましいところですな。


インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー10


ドア内張り。

一方複雑な形状もある程度一つの型で抜けてしまえるのがシリコン金型の強み。
型と成型状態が非常に良いので、そのまま下地処理して塗装すれば組めちゃいそうってのがちょっとしたカルチャーショック。


インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー11


シート類。

こちらもプラキットだと必ず分割が入る構成のところをコロッと一つにしちゃってるのが個人的に面白いところ。
ヒーヒー言いながらやっとの事で理想の形にスクラッチさせてさあ塗装じゃーっていつもやってる身としては( ´◡`)❓みたいな感情しか浮かんでこないのである。


インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー12


運転席周り。
ステアリングは別体のところ、撮影用に一時仮組み。
メーターパネル・インパネ等はデカールが用意されていて、組みやすさ・塗装のしやすさが考慮されています。

シフトノブ・サイドブレーキを見てると、こーいう小さなパーツほどレジンの優位性を感じるなぁと。


インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー13


フロントバンパー左右のフォグランプカバー(上下逆さに撮影しちゃった)とヘッドライトリフレクターも別パーツ化(テールランプリフレクターはボディにモールド)され、クリアパーツもクリアレジン製。

クリアレジンは特に気泡等も無く、透明度も確保されていますね。
経年での黄変は今のところ大丈夫そうです( ・ω・)


インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー14


ドアミラー・ルームミラー・ワイパー・シャークアンテナ・フロントグリル下部のフィン。

ミラーの鏡面には後述するメタルインレットが用意されています。
またドアミラーのウインカーは先程の袋に入った小さなクリアレジンパーツを使用します。


インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー15


GTウイングはウイング本体+翼端板と支柱の2種構成。
トランクには既に取り付け位置にダボ穴も開いているので、組み立てもしやすそうですね( ・ω・)


インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー16


タイヤとホイール。

ホイールは実測18.5インチ。
実車は19インチなのでちょい小さめ。


インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー17


タイヤを嵌めてみるとこんな感じ。
何時もの癖で無意識に引っ張り気味にセットしてしまう。

もしかしたら収縮しちゃってて嵌まらないかもーと思って一つ試してみたんすけど杞憂でしたねww
タイヤ金型も非常に高額と聞きますし、ちゃんとサイズさえ合えば今後はゴム素材に拘る必要もないのかなーとも思ったり。


インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー18


エンジン下部カバー・マフラーのタイコ部とエンド・ディスクブレーキ。
ブレーキのローター部には後述のエッチングパーツが奢られます。

何度も言っちゃいますけど、こうやって見るとそれぞれのパーツにパーティングラインが一切見当たらず、気泡による巣穴なんかも全く無いってのは素直にスゲーなと思うのですよ。
使っているレジンの質もシリコン金型形状も製法も良いんでしょうね( ´ω`)
逆に閉口せざるを得ないような造型や品質を今迄多く見てきた自分としてはちょっとこの細部クオリティに感動しております。


インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー19


ここからはレジン以外のパーツ。
まずはガラスパーツとなるフィルムシートと足回り用シャフトとシャーシとボディを留めるネジ、ディスクブレーキ裏のボス用ポリキャップ。

ガラス用のフィルムシートには黒セラミックとスモークが既に塗装済み。
Gクリヤーや薄型両面テープ等の接着方法が一般化すれば、プラインジェクションキットもこの方式を採用すればいいのにと何となく思ったり。
窓越しの像が歪みにくいって利点もありますし、何より煩わしい黒セラミック塗装の負担が軽減されるのを待ち望む諸氏も多いのでは。


インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー20


エッチングパーツ。

窓枠はこちらを塗装して外側からハメる方式。
ガラスの黒セラミック塗装同様、確かにこーいう方法のが塗装で何度も修正をかけなくてもいいからまだ楽なんじゃないかなーと。
ただしエッチングパーツを綺麗に接着できるのかっていう課題はまた別のお話。


インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー21


デカールとメタルインレット。

デカールは普通のものと、薄いメタルの上に着色してあるクロームデカールの2種が同封。


インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー22


そして説明書。

組み立て方法を細部まで解説するプラキットの説明書とは異なり、カラーで参考資料を提示してるって感じの内容。


インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー22


外装も「大体こんな感じに作ってねー」っていう完成写真を載せてある、レジンキットにはよくある書式。
ペラッペラの紙一枚に白黒コピーのみで「あとは自分で調べろ」的なそっけないものも多々ある中、カラーで提示してくれてるのは非常にありがたいのです。


インターアライドVAB WRX STI S207 NBR CHALLENGE PACKAGE レビュー23


実車用塗料番号も掲載してくれる親切さ、プライスレス。
プラキットだと使えない実車用塗料(いやまぁちゃんとサフで下地作って模型用溶剤で薄めれば一応使えるんだけども)もレジンキットだと主流になり得る塗料ですからね。


────ってな感じで、以上で全パーツ。
一般的に"レジンキット"となるとどうしても玄人向け・難易度高めな印象があるところを、パーツ点数を抑えめにして価格を抑えながらも組み立てやすさを考慮した構成と品質は、まだレジンキットを扱ったことがないモデラー諸氏にも手に取ってもらえるような、登竜門となるようなキットになって欲しいというプロダクション側の意図も窺えます。

それでもプラキットと比べるとやや高めな価格設定は「もし作れなかったら」「失敗したら」なーんて心配を抱く要因の一つになったりもしますが、昨今の新規インジェクション製品が4,000円を超えるものもある中においてはキット2箱と別売りホイールを幾つか揃えて購入すればトントンになってしまう時代。
またプラ製・レジン製に関わらず難物と言われるものは正直アマならずプロでも完成させられないキットなんて世の中にはザラにあるんですよ。
極論、作れなくったって買って積んでりゃ既に元は取れてるようなもんなんすよ(キレ気味)
君ら積んでるキットの合計金額数えたことあります?

いずれにせよ模型人口の減少・キット価格の上昇・ディテール要求に対する投資額の増加なんかを考えると、初期設備投資の少なさと少量ロットにも対応できるフットワークの軽さが与えるレジンキットのインパクトは、独特の内容構成も含め少なからずこれからの新たな流れとして模型界隈に一石を投じていく存在となっていく気配がします。
こういう動きがまたプラキットの方へも相乗効果を及ぼしていくといいなーと、それとはなしに思うのでありました。

ホビーサーチ  インターアライド SUBARU S207 NBR CHALLENGE PACKAGE (2015)

Amazon.co.jp モデラーズ 1/24 スバル S207 NBR チャレンジパッケージ 2015 レジンキット

テーマ : 模型・プラモデル    ジャンル : 趣味・実用

Comments

« »

10 2019
SUNMONTUEWEDTHUFRISAT
--12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031--

さんさんろく

Author:さんさんろく
変態ドリ車好きのへなちょこアマチュアカーモデラー。
インスピレーションのままに、好き勝手に作っております。



お問い合わせ
ご意見・ご要望など個別にお問い合わせの際は、下記メールフォームよりお気軽にご連絡ください(↓別タブで開きます)。
プライバシーポリシー
プライバシーポリシーに関しましては、下記プロフィール記事下段部分をご参照ください。