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購入キットよもやま話:アオシマさんのNCP160Vサクシード

Category: 購入キットよもやま話 > (株)青島文化教材社  Tags: キットレビュー  (アオシマ)  
アオシマNCP160Vサクシード レビュー1


社畜レーシング(の双子の兄貴の方) 
今回のキットレビューは、実車は2019年現在も現行車としてラインアップされている、アオシマさんのサクシード後期型を採り上げていきたいと思います。

サクシードは2002年に兄弟車プロボックスと共にダイハツ工業により製造、トヨタ自動車から発売され、2014年にプロボックス共々マイナーチェンジを受け後期型になり現在に至ります。
前期は型式:NCP5#となり、全長や積載量や外観各部意匠がプロボックスとはまだ差別化されていましたが、後期型になると型式はNCP16#と変更されてフロント顔面周りが刷新されたものの、コスト吸収の影響かプロボックスとの外観上の違いはリアゲートに貼られた車名のみとされて統一化が図られました。

型式が前期・後期で異なるのは、前期は初代ヴィッツやbB等のNBCプラットフォームが、後期はCVT搭載目的で2代目以降のヴィッツやポルテ等に使われたBプラットフォームの前半分が採用されているため。
型式が変更されているので実質ビッグマイナーチェンジとも言えますが、プラットフォーム変更は前半分のみに留まっており、キャビン部やドアパネルはそのままなので通常マイナーチェンジ扱いとしているようです。

1/24スケールプラモデルとしては2019年現在アオシマ製が唯一で、初版リリースは2017年12月。
同時に兄弟車プロボックスも発売され、更にOEMとしてマツダに供給されたファミリアバンも2019年8月にバリエーションキットとしてリリースされています。

昨今では3D設計が採用されてリリースまでのスパンは短くなっており、元々アオシマ当該担当者さんとしては2015年内に発表・発売を考えていたのが、社内での優先度の変化や当時の図面設計者の退職等様々な都合により延期されてしまい、結果紆余曲折を経てようやく2017年に製品化に漕ぎ着けられたとのこと。
ちなみに同担当者さんが同時期に持ち込んだ数点の企画案は430セドグロセダンのブロアムを含めボツが続き、唯一残ったプロサクも延期でバキバキに心折られた状態に更にハセガワさんのサニトラのリリースが重なって最後は転職まで考えたとご本人が後日談として語られています。

社内での開発優先度が低くなってしまったのも、中古市場において一応バンバン輸出されてるけど日本専売モデルってのも影響したようで、1/24スケールモデルとしてはスーパーカー系を推していた当時では旗色が悪すぎたと。
ザ・モデルカーシリーズが立ち上がった頃から方針に変化が見られ、やっと最終的にGOサインが出たそうですが、何はともあれ担当者さんお疲れさまでしたと思わずにはいられない艱難っぷり。

確かにスケールプラモとして海外でどれだけ需要があるかはまだまだ未知数ですが、コンセプトとしては同社サンバーを引き継ぐスタンスとしてこういう変哲ない商用車がキット化されたことには個人的に小躍りしまくりな僥倖でしで、また意外と商用車って20年くらい経過すると独特のエモみが更に増してきたりする、今後にも期待できる車種なんじゃないかなーと願わずにはいられなかったりするところであります。


アオシマNCP160Vサクシード レビュー2

アオシマNCP160Vサクシード レビュー3


ちなみに購入は2018年に地元のジョーシンで。
ザ・モデルカーシリーズにおいてSPナンバー扱いとなっているので、サクシードの方を選定。
先述のようにプロサク、相違はほぼ無いのでプロボックスとしても作れちゃうんすよねコレ。

ボディはキャビンより前側の外板が全て別パーツ化されている独特の設計。
まーこの感じだと後々バリエで前期が出るフラグバチバチっしょww
一応前期サクシードはリアゲートのガラスやテールランプ形状が一部直線的なデザインの異なる形状なんすけど、パーティングラインの走り方をみるに多分金型コマ替えもしようとしてますねー。
フロントは言わずもがな、ヘッドライトの形状が全く違うので付随するボンネット・フェンダー・バンパーが別パーツになる訳ですな。

ボディ寸法としてはこの状態で分かる全幅とホイールベースを計測してみると、1/24換算でホイールベースが適正、全幅は-1.5㎜と何故か幅が狭めな設計。
デフォルメで幅広にすることが多い中、敢えてより華奢にしてるのは珍しいっすね(;´・ω・)
計測してないバラバラのフロントフェンダーの方が広いってことも考えにくいし。


アオシマNCP160Vサクシード レビュー4


今キットは3Dスキャンを用いて実車を計測したとのことで、デフォルメ的な要素が加えられてないかといえばそうでもなく、既に制作されている諸氏が挙げている各ピラーの太さやリアフェンダーの形状等、どうやら素のデータのままってことではなさそう。

一番気になるのはフェンダー際のエッジが消失しちゃってるところ。
ノーマルで作るとなると、ここの再現が無くなっちゃってるのは厳しいっすなー。
……自分は上記一切無視してそのまま作っちゃうだろうけど。

プラの厚みは要所要所でかなり薄く作られてまして、そのためか全体のスジ彫りはちょっと浅めな感じ。
一部の窓枠はクリアパーツ側にモールドされており、ボディと出来るだけ面一に持っていけるようにと配慮された結果なのかな。


アオシマNCP160Vサクシード レビュー5


フロント外装セクションはこんな感じ。
まーたチリ合わせに難儀しそうなフェンダー形状ですこと……ww


アオシマNCP160Vサクシード レビュー6


フロントバンパーのダクトグリルとプロテクターも塗装がしやすい別パーツ化。


アオシマNCP160Vサクシード レビュー7


シャーシは白成型。
足回りにはスプリングを組み込む設計となってます。


アオシマNCP160Vサクシード レビュー8


内装側はシャーシに直付けして箱組みしていく、古くは同社オルティアと同様の方法が採用されていますが、オルティアと比べると更に簡素化が進んだ所謂"現代版板シャーシ"とも呼べるような構成。

運転席・助手席の取り付け目安は一切無く、フロントインナーフェンダーは省略。
リアは別体ドア内張りに続く内装でインナーフェンダーを形成してますが、何よりタイヤハウスの狭さたるやwww
足回りをちょっとでも弄ろうもんなら、特にホイールを変更して車高を下げようとなると、ホイールトレッド幅のナロー化加工とかハブ加工とかのノウハウがないとノーマルフェンダーには全く収まらないでしょうな(;´・ω・)


アオシマNCP160Vサクシード レビュー9


(シャーシに接着の際にはこっちが裏になって結局見えなくなるんだけど)鉄チンスペアタイヤの表側は一応こんな感じ。
世界3億8000万人(大嘘)の鉄チンマニア垂涎のエロスなショット。


アオシマNCP160Vサクシード レビュー10


足回りと一部内装パーツ等のランナー。

右隅のステアリング横には意味ありげな余白が。
前期は形状が違うんですよねー。
ちなみに本来は真ん中にトヨタマークがどーんと入るんですが、キットでは一切スルー。
デカールも付属してないところをみると単に見落としたのかな……。


アオシマNCP160Vサクシード レビュー11


内装モールドは薄っすらと細かいシボ加工が入っていて、このまんま無塗装で良いんじゃね?っていう雰囲気。

エンジン下部の再現はアンダーカバーと一緒にモールド再現。
細かく彫刻されているので必要にして十分って感じでしょう。


アオシマNCP160Vサクシード レビュー12


ドアミラーは鏡面・骨格・カバーの3パーツからなる、気合いの入った珍しい構成。
カバーをボディ同色にする際の塗装の手間を考えてってことなのかな。


アオシマNCP160Vサクシード レビュー13


センターコンソールとシート。
こちらもシボ加工がされてますね。

リアシートの背もたれは特に説明書では明記されてないけど、パーツ形状から察するに可倒できるっぽい。


アオシマNCP160Vサクシード レビュー14


フロントバンパー裏に設置されるラジエター・レインフォースとダッシュボード。

ダッシュボードにはインパネテーブルの可動ギミックが仕込める構成となっています。


アオシマNCP160Vサクシード レビュー15


モールドはこんな感じ。
各スイッチ類はデカールにて再現。


アオシマNCP160Vサクシード レビュー16


クリアパーツその1。

サンバーと同様にバイザーパーツも付属。
先述のようにフロントガラスとサイド真ん中のガラスには窓枠の一部がモールド。


アオシマNCP160Vサクシード レビュー17


ライト関係のクリアパーツその2。
リアテールランプのみ着色分割成型。

右下ランナーは右側パーツ№64のフェンダーウインカーのみ使用する指示となっていますが、残りの№65・66は形状からして前期サクシードのフロントバンパー下ライトのような気がしないでもない。


アオシマNCP160Vサクシード レビュー18


前後ライトインナーとドアミラー鏡面パーツ。

リアインナーは真ん中のクリア部分のみの変則的なスタイル。
一番左の№42・43ですね。


アオシマNCP160Vサクシード レビュー19


ホイールとホイールカバー。

ホイールカバーはサクシードキットのみの付属。
プロボックスの方は鉄チンホイールに同様のツヤを抑えたメッキ処理がされています。

サイズは14インチ。
実車はサクシードワゴンの最上級グレードのみに14インチスチールホイールが奢られ、その他は確か13インチだったはず。
だとしたら1インチのサイズアップですな。


アオシマNCP160Vサクシード レビュー20


足回りのスプリングとポリキャップ、ザ・モデルカーシリーズ各車標準付属となったナンバープレート用アルミ板とタイヤ。

タイヤサイドウォールには"YOKOHAMA JOB RY52"の刻印。
TT2サンバーと同じものっすね。


アオシマNCP160Vサクシード レビュー21


あとは窓枠用マスキングシールとデカールと説明書。
マスキングシールとデカールはプロ/サク共通。


以上が全パーツ。
近年の新規商用車キットの流れを汲みながらも、また更に模索されていると思われる変則的なパーツ割りや構造が各所に見られる内容で、アオシマさんとしても新人の図面設計者さんの処女作でもあるそうな。
フェンダー別体の構成は後の新規ノーマルボディER34スカイライン4ドアにも採用され、今後バリエを視野に入れた新規開発キットのスタンダードな構成となりそうな一方、既に制作されているモデラー諸氏からは取っ付きにくさを挙げる声も聞かれ、メーカーさんとしてはここら辺はリリースを重ねて年月を経ながら微調整を行い着地点を見付けていく方針なのかなーという印象です。

私としては逆に取っ付きにくいと言われれば、どんなもんかと触手が伸びる質の悪さを持ち合わせている天邪鬼ではありますが、例えばフジミさんのLS600hLのような顔面がガッツリ変わる場合にはボディ金型を新規に作製する方策が主に採用されていたのに対して、アオシマさんの一連の方針は出来るだけコストを掛けずに対応することでより新たな車種の開拓に繋がっていきやすいのではとも言える訳で、これにより今後1/24スケールモデルの新規開発のハードルが少しでも下がって、一見マイナーな様々なクルマがよりリリースされる機会が増えれば良いなーと淡い期待を抱いていたりもしております。

なお、いつもFR仕様でキャッキャ言ってる私がFFのクルマのキットを買ってる時点でお察しかと思いますが、実車、ちゃーんと4WDモデルがございます。
エンジン・ミッションを横置きの3S-GTEとかに載せ替えちゃったと設定すれば、模型的に要となるリア駆動系も元々は初代ヴィッツの4WDモデルと同じでしょうから資料も事欠かないかなと。
強度的にパワーに耐えられるかどうかは知らん。

商用車は意外と得意とするジャンルですから出来れば早めに制作に着手したいなーとは思っていますが、現行車ということもあり如何せん細かいイメージの詰めに難儀しております(;^ω^)

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さんさんろく

Author:さんさんろく
変態ドリ車好きのへなちょこアマチュアカーモデラー。
インスピレーションのままに、好き勝手に作っております。



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